そもそも、山の中や畑の中に住みたいと思っていたんです。
家そのものより、暮らしを楽しみたい。
森の中に佇む家 vol.3Y様邸 (2011年12月ご入居)
木材は日本家屋の歴史を振り返っても実績があるし、部分的に張り替えることができる。
メンテナンスコストは結果的に抑えられるんです。
ご主人の趣味の部屋を拝見させてもらってもいいですか?
- ご主人
- 鉄道模型は小学生の頃から好きで。割と大人になってから復活した趣味ですね。
- 奥様
- 以前の住居では箪笥の上とかにディスプレイするくらいで。子どもが寝てから線路を繋いでみたり、また、撤収したり( 笑)。
- ご主人
- 家を建てたときには!という夢があったんで。片付けなくて済むのがイイですよ。
では、山義の専務も交えてお話をお伺いします。
- ご主人
- ココをこうしたいんだよね、という風にこだわってると、そこに横山節が出る( 笑)。「それをやっちゃうとこうだしなぁ…」とか言って。でも、そうかぁ、と納得しちゃう内容だったりして。
- 専務
- いや…、好き勝手言ってすみません…。
- 奥様
- それ(アドバイス) は新鮮だった。確かにそうだなーって思えたし。
山義側の視点で考慮した点はありますか?
- 専務
- こういう敷地に建つ、ということで、あんまり派手じゃなく、そして、山荘にしちゃってもアレだし、つくる方からすれば、目を引かせたいなと。形いいでしょ?安定感があるっていうか。
この家の特徴って言えば、やっぱり、材木の量じゃないですかね。中も外も全部「板」ですから。ウチの場合はほら、購入してくるんではなく、山から出してきて持ってくるから。そんなに(材料を) 調達できるかな、って。実際、後半足りなくなっちゃったことも。
お風呂をのぞけばスギ材を使用していますが、説明しなくてもわかる良材を、見る人が見ればちゃんとわかる木材を使おう、と思いましたね。
- 奥様
- 外壁が木材っていうのは山義さんからの提案だったんです。
- 専務
- ウチの実績でもここがはじめてですね。
- ご主人
- 正直、悩んだところはありましたね。大丈夫かなって。
- 専務
- 木材はどうしても、腐る、朽ちる、という経年劣化が避けられませんから。山義流で言えばそとん壁(塗り壁) という選択肢はありましたけど、この家は「板」を採用しました。雪深い土地柄から気にしたことは「凍害」です。サイディングだと夜に凍った氷が昼間緩んで溶ける。その被害は主に接合面に表れます。水を吸う、凍る、の繰り返しで、接合面がボロボロになっちゃうんです。
板貼りであれば、日本家屋の歴史を振り返っても実績があるし、部分的に張り替えることもできる。メンテナンスコストは結果的に抑えられるんです。
- ご主人
- 最初プランを見せてもらった時に、山義さんの他の実績を既に見せてもらっていから、こんなのもつくれるんだぁと思いましたね。
山義からの提案で他に印象に残ったエピソードはありますか?
- 奥様
- 設計段階の後半、細かいところは判断できないような部分も出てきて。「どっちがいいですか?」って聞かれても、横山さんがオススメならそれでいいです!みたいな。ある程度、工程が進んでくると信頼関係もできてきて。当たり前ですけど、建てたことはないので。出来上がりがイメージできない部分はお任せしましたね。
畑を見せてもらってもいいですか?
- 奥様
- 敷地内にちょこっとあるのと、200M 行ったところに畑用の土地を貸してもらっているんです。
- ご主人
- 開墾するとなると木の根っこやら石やらで。それだったら畑であるところを借りようかと。
- 奥様
- 毎朝、新鮮な野菜を撮りに行くのは楽しいですね。野菜をつくって、家族で収穫する、それが楽しいんです。間もなく、さつまいもが収穫できる時期で、今年は地区の子供たちを集めてさつまいも掘りをやるんです。
- 専務
- こういう場所で子育てできるのはイイですよね。
- 奥様
- 同じくらいの長さの(さつまいもの) つるを束ねて、円状に巻いていけばリースもつくれますしね。飾りつけはお好みで(笑)。
- 専務
- いいですね。クリスマスツリーに飾ったり。
- 奥様
- さつまいもを収穫したら今年は終わりかな。また来年雪解けの時期に開始します。畑が完全に乾くのは4月の下旬くらい。ジャガイモを5月下旬に植えるところから。また来年が楽しみですね。