そもそも、山の中や畑の中に住みたいと思っていたんです。
家そのものより、暮らしを楽しみたい。
森の中に佇む家 vol.2Y様邸 (2011年12月ご入居)
伐採した栗の木をデッキと玄関を上がるところの階段に使ったんです。
使ってもらったのはすごく嬉しかったですね。
敷地が広いですね。
- ご主人
- そうですね。この通り森の中ですから(笑)。
- 奥様
- 敷地のどこに家を建てようとか、そういうところから(笑)。
- ご主人
- 実際に建てた場所は既にある程度は現況に近かったですが、太い木を10本くらい切ったかな。
- 奥様
- 切った栗の木をデッキと玄関を上がるところの階段に使ったんです。使ってもらったのはすごく嬉しかったですね。
- ご主人
- 大きな開口があるこっちが東南向きですね。
- 奥様
- 私は南に窓がないのはおかしいと思ったのだけど、横山さんに「そんなに南に窓が欲しいですか?」って言われて(笑)。南に窓があるのが普通、という常識がありましたけど。あー、確かに、どうしてもじゃないかも、と思って。
- ご主人
- 森の葉が落ちる季節には(東南方向には) 猪苗代湖も見えますよ。
プランに関してはどのようなご要望をされましたか?
- ご主人
- 雪の対策で床を高くしたいとか、お父さんの部屋はどうしても欲しいとか、それは一番最初に。
- 奥様
- 私は勝手口を充実させたいって。畑をすごくやりたかったので、玄関は小奇麗でちまっとしたのがあって、勝手口からの出入りがしやすくて、物の出し入れしやすくってみたいな、そういうことをさんざん言ってたら、横山さんに「玄関要らないんじゃないですか…」って言われて。ちょっとビックリしましたね。やっぱり、欲しいんですけど…玄関…って( 笑)。今、ちゃんと玄関はありますけどね。
- ご主人
- なるたけ、広いフロアで造り付けの家具は必要ない、というようなオファーもしました。
- 奥様
- 窓を大きく取りたいというオファーもしたかな。桜の木と磐梯山が見れるようにしたいって。季節ごとにいろいろな木々が見えるから。それで窓の位置を決めたんです。
- ご主人
- プランに関しては結構、あーでもない、こーでもないというのをやりましたね。希望としては、2 階に寝室やお風呂、子ども部屋などのプライベート空間をもっていけば、突然の来客があっても慌てなくていいなとか。
- 奥様
- 近所の人たちに気軽に出入りしてもらえる家でありたい、というのがあって、あがってってお茶飲んでいって!みたいなのがいいなぁと思って。あ、あと、薪ストーブが中心にある家にしたいって。その場合はまわりが広々としたのがいいねって。何かと物を置く場所が欲しくなるから。
- ご主人
- 薪を置いたり、掃除用具を置いたり、何かとスペースが必要なんですよね。
- 奥様
- 「いいなぁ、ストーブの回りが広くって」って皆によく言われます。夏にはこの通り、クワガタ、カブトムシなんかの虫かごでいっぱいです。最近もキアゲハのさなぎが孵化して蝶々になったのを皆で見送ったんです。
雪深い土地での生活は大変ではないですか?
- ご主人
- 例えば…、夏場は外していますが、勝手口側には雪の吹き込みを避けるため波板で防雪壁を立てています。薪の出し知れなどもあるので、冬場は必須ですね。何せ半年間、冬ですから。ちょっとぐらい手間がかかっても、という感じです。快適な冬を過ごすために手間を惜しめないっていう。除雪についてはこの土地に決めるにあたって事前確認しましたね。さすがに車が出せなくなるのは大変なことになってしまうので。
(子どもの通学においては)スクールバス(町営路線バス)も無償利用できるんです。子どもの足でもバス停まで5 分ぐらいかな。やっぱり、最低限、除雪が家の前まで来る、というのと、子どもの通学の足が確保できるっていうのは重要。
- 奥様
- 主人が土地を決める時に、磐梯町どうかな?って言ったときに、最初はムリムリムリムリみたいな。でも、畑をつくったりとか、これから先どんな暮らしになっていくんだろうって考えたときに田舎でもそれを愉しめるかなぁって気持ちになってきたんです。
- ご主人
- 丁度、磐梯町で若者を定住させるために町営住宅をつくったり、分譲をしていたんですね。同じくらいの子供がいる、というところでこの土地でもいけるかもという可能性を見ました。
- 奥様
- 親の趣味だけで田舎に住んで、子供に友達がいないというのもアレだし…。
- ご主人
- こういう暮らしはできる人とできない人はいると思う。田舎暮らしっていいなぁ、だけでは住めない。