お客様邸訪問INTERVIEW

幼い頃から馴染んだ裏山の景色を
今、新しい目線で楽しんでいます。

心地良さの融点 vol.2A様邸 (2009年5月ご入居)

家の中から車が見えることがご主人の第一希望。G・ジウジアーロのデザインがお好きとのことで、 旧車をずっと手元に置いている。玄関横に設けられた書斎からガレージを見下ろす「遊び心」のある間取り。

家づくりは楽しかった。
家内と意見の衝突もなかったし。

ご主人
自然素材の家と言っても、一部に壁紙や合板を使う会社が多かったんですよ。でも、山義はどの現場を見ても素材にブレがありませんでした。これは間違いないな、と。2回目に行くときには、家づくりの先輩である両親も連れて行きましたが、仕事が丁寧だと繰り返してました。大きな梁の家だったので、よほど技術に自信があるんだろうと。
奥様
でも、決めるまでには2年くらいかかったんですよね(笑)。
ご主人
なかなか踏ん切りがつかなかったんだね。色々見て話をして・・・。
奥様
複数の会社で、同時進行で何度も図面の修正をしているうちに、本当にそれでいいのかと迷ってしまって、冷却期間をおいたんです。自分のブームとか勢いで決めてはいけないと思ったので、一定の期間あえて家づくりについて考えませんでした。
ご主人
結果的には、最初のプランと大きく変わった訳ではないから、間違っていたわけじゃないんだよな。

(1)2 階の回廊を渡ると、離れの個室が用意されている。家の中でもひときわ静かなこの部屋は、将来は夫婦の寝室に。 (2)レンジフードはアリアフィーナ社のモデル。漆喰と白木の内装に、赤のスパイスが効いている。「差し色のセンスも、なぜか専務とシンクロして驚いた」。 (3) 手すりを握ると、上部が下部より少し薄く、裏側に指をかける溝がある。柱の面取りや細部の曲線にまで施された気遣いは、住んでから気づくうれしい発見。 (4) 無垢材の床は、つい寝転がりたくなる心地良さ。パネルヒーターに使う温水を床下に配管し、温かい空気を滞留させているため、床暖房のように温かい。 (5) 奥様のご希望で脱衣所と洗面所を分けた。機能的なサニタリースペース。脱衣所からすぐ室内の物干しスペースに移動でき、窓を開ければ風もよく通る。

完成して、仕上がりは想像通りでしたか?

ご主人
ん、それは間違いないですね。
奥様
壁もサッシも真っ白というのはどうかと思っていましたけれど、漆喰の質感のせいか、真っ白なのにまぶしくないですよね。この壁と木の組み合わせは正解だったなと思います。
ご主人
木とのバランスと、漆喰の質感なんでしょうね。

実際に住んでみてから、意外に良かったということがもしあれば教えていただけますか?

ご主人
「意外に」ってことはないです。思ったとおりいい。あ、でも、例えばこのベンチに座ったときに、背もたれに絶妙な角度がついてるんです。こういうのは完成するまで分からなかったですね。あとは、柱の角の面取りが、上と下で幅が違うとか・・・
奥様
あそこもじゃない?階段の柱の丸みがすごく気持ち良い(笑)。
ご主人
細かいところの優しさみたいなものは、住んでから徐々に分かってくるうれしい発見ですよね。ほら、この階段手摺も、裏に溝があって指が引っかかりやすくなってるんですよ。見えないところまでよく考えますよね。まさに匠の家ですね。
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