ここがスゴイっていうんじゃなく、暮らしていることごく自然に、
あぁこういうのが幸せなんだと思えるんです。
土間のある家 vol.2W様邸 (2007年2月ご入居)
これからの夫婦2人の生活をどうやって楽しむか
それが発想のベースです。
家づくりを決断されるきっかけは何だったんですか?
- ご主人
- 子供が大学に入ったことかな。
4年通えば黙っていても巣立っていくはずだから、あとは夫婦でどこに住むか、どうやって楽しむか。この家も、それが発想のベースです。
- 奥様
- 何したっていいんだ、楽しもうって。で、好きなこと心地いことを突き詰めると、日本の古来のものにぶつかるのね。 ろうそくの灯りだったり、板場の生活だったり。
日本の文化は 理にかなっているんですよ。
土間は奥様のご希望だったとか。
- 奥様
- そうそう、土間は憧れだった。私、よく古い家を見て歩くんだけど、必ず玄関が広いのね。
えぇ、もったいないんじゃない!?ってびっくりするんだけれど、これが非常に好いんですよ。
前の家は3LDKでリビングも十何畳かあったけれど、廊下がなくて部屋が全部くっついているから人が多いとうっとうしいのね。でもここは、見学会で20人も30人もいる時でもうるさくないんです。 廊下と土間の効果なんですよね。苦じゃない。疲れない。余分なスペースって非常に大事ね。
スペースを全部仕切って部屋にするのはよくないって山義さんが言うんだけど、あぁそうかと思ったわね、出来上がってみれば。
- 専務
- 「間」なんですよね、「間合い」。なぜ日本に土間があるかというと、日本には四季があるからなんですよ。欧米のように乾いた靴で帰ってこられれば問題ないんだろうけど、日本は雨や雪が降るでしょう。
- 奥様
- 帰って雪をはらってね、コートを脱いでポンと置けるというのは非常にゆったりしています よね。でもそれも、何かギンギンに「これがスゴイ」って言うんじゃないのよ。
自然に、こういうのってシアワセなんだなって思えるの。