お客様邸訪問INTERVIEW

暮らしながら育てていく無垢材の家は
親世帯やご近所とのバランスが生んだ大らかな空間

子育ての無垢の家 vol.2S様邸 (2006年4月ご入居)

アイランド型キッチンは奥様の強い希望。孤立感がなく、手前からも正面からも使えるので配膳や片付けがラクだとか。収納はすべて作りつけで、テーブルとコーディネイトされている。休日、ご主人がキッチンでお菓子づくりをされることも。

子供に自分の部屋を作ってあげたかったのが一番。
焦って他社で進めたけれど、やっぱり無垢の家に路線変更

家づくりを考え始めたのはいつごろですか?

ご主人
3年前?
専務
実はご主人のご両親との出会いのほうが早くて、5年くらい前にOB宅訪問のイベントに来られました。でも、「息子たちがその気になってないから」って一回は流れたんです。
奥様
子供が小学校になると、机とか自分のお部屋が欲しくなるじゃないですか。だんだんそれを作ってあげたいなぁと思うようになったのが、話が具体的になった一番の理由です。この家は上の子が入学した年の5月に入居したんですよ。
ご主人
実は先に他のハウスメーカーさんと契約寸前だったんですけど・・・(笑)
奥様
思い立ってから焦り過ぎたんですよね。早くしなきゃ入学に間に合わないと思って。
ご主人
父に「ちょっと待て」「良いところがあるから話だけでも聞いてみろ」と、山義さんを紹介してもらったのがはじまりです。山義さんが建てた家を見に行ったら、「うわぁー、やっぱり木の家はいいなぁ」と、実感してしまったんですよ。
それで路線変更。温かみがあるし、香りもいいし。
専務も何度も足を運んで話を聞いてくれて、仕事に真剣さを感じたのでお願いすることにしたんです。

(1) 家族みんなが惚れ込んだ無垢材の空間。裸足でもヒンヤリしない自然のぬくもりがあり、肌触りもまろやか。木の香りも心地よい。取材の日も、家族全員が裸足だった。 (2) (3) 温水を床下配管で家中にまわし、暖かい空気を蒸留させる「床下放熱式暖房」は、会津の冬を見据えた体にやさしい暖房システム。エコ素材による高気密断熱、LOW-Eペアガラスの採用、計画換気のおかげで、冬場も結露が全然ない。 (4) 奥が深い特徴的な敷地。南側にはご両親が住む母屋がある。この敷地にどう建物を配置するかが最大の難関だったとか。結果的に、庭を北側にまとめ、母屋との間に物干し竿と採光のためのドライエリアを設ける案に落ち着いた。ご主人曰く「ベストな案だ」と。 (5) お義父さんが関心されたという、出窓の一枚板。子供が椅子換わりに腰掛けてもビクともしない。けれど、普段は「落ちるといけないから上っちゃダメ!」というルール

そこからはトントンと設計が進んだんですか?

ご主人
そんなにトントン・・・ではなかったかな。
専務
敷地にどう配置するかで2回くらい大きく変わりましたよね。
ご主人
後ろの道路にくっつけて1階を駐車場にするとか、3階建てにするっていう話もあったし。
専務
打ち合わせには、必ずご両親にも参加してもらって、みんなで話しました。
ご主人
今思えば、配置が決まるまでが一番大変だったなぁ・・・。
専務
結果的には、暗くならない程度に母屋に近くて、中間に物干しに使える機能的なスペースをつくる案に落ち着いたんです。
ご主人
実際、これがベストでしたね、たぶん。

室内を無垢材でまとめるのは、最初からのご希望だったんですか。

ご主人
そう。これが一番気に入った部分でしたからね。始めのうちは子供に「こら鉛筆持ってくるな」だの「ここでモノを食べるな」だの言ってたけど・・・。
奥様
実家の父に言われたんです。そうやって子供を怒らなきゃいけないような家を作るなって。汚しても当たり前のような家にしとけって。つまり、そうじゃない家を作ったんだから、怒るなと。
ご主人
教訓になりましたよね。傷も思い出のうちなんだ、と。これが味だと思えば、今はもう気にならなくなりました。
専務
「柱の傷はおととしの・・・♪」ですね(笑)。暮らしながら柱も床も壁も味わいが増して一緒に 育っていく感じは、無垢材ならではです。1年経って、無垢材の風合いも、落ち着いた感じになってきましたよね。

それぞれの居場所がありつつ、ご主人が見守っている感じですか。

ご主人
そうですね。ここはTVを見るのにもちょうどいいんです。
ソファに行くのは子供が寝てから・・・
奥様
朝までソファで眠っちゃうんですよ(笑)。

子供さんはいつもリビングで遊んでいらっしゃるんですか。

奥様
そうですね。最初はキッチンが見えることに抵抗がありましたけど・・・お茶を用意して、 ふっと出せるこの間がいいですよね。
ご主人
台所が別だと、お茶を出してる間はお客様がポツーンなんてこともあるけど、こういう状況だとしゃべりながら用意できるし。
奥様
子供のこともよく見えるので、気にいっています。
1 2