風義ブログBLOG

2019.06.18

わたしの「あたりまえ」を考えてみる。

本日は杉の床板の施工プロセスを簡単ではありますがご紹介させていただきます。

まず、杉の床板の小口を切断します。これは材料を移動する際に小口に砂などの付着部分を切り落とすことで、後過程におこなわれる鉋がけなどの際に、刃物部分が付着物によって欠けないようにする過程です。

つぎに、一度仮に床板をセットしてみます。ここでは床板と床板の緩み具合などを確認しています。ちなみに本工程は和室押し入れの床板を施工しています。

仮にセットした床板を一旦取り外し、他材料との接合部を考慮した現場施工を施します。写真は小口部分を紙ヤスリで丁寧に磨いている作業です。

杉の床板は、ヤマヨシの工場で一枚一枚をモルダーと呼ぶ専用加工機によって作ります。モルダー加工終了直後は床板は全て同サイズではありますが、最終的な微調整を現場でおこないます。写真は床板の裏面や側面を鉋で微調整しています。

微調整後、もう一度床板をセットし、イメージ通りであれば床板を本留めしていきます。これを一枚づつ淡々とおこないます。

現場で鉋くずが出る家づくり、近年ではめずらしく見えるかもしれませんね。

 

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