風義ブログBLOG

2019.03.28

はい、彫刻家のヤマヨシです。

館脇町の家の階段。

階段を彫刻作品として観ることもできます。

他国では、建築家(architect)を彫刻家(sculptor)と示すケースのあるようです。スペイン出身のアントニ・ガウディ (Antoni Gaudi)の作品を鑑みれば合点します。74歳にその生涯を閉じるまで、家族を持たず建築という芸術に身を捧げたガウディ。彼の創作活動におけるひたむきさは権力や因習、政治、あるいは色恋沙汰などの話題に事欠かない建築の世界にあたって際立っています。彼は、あまたいる建築家のように著述を手がけたり、インタビューを受けたそれが活字になったりといったことはほとんどありません。彼は「書物の中に捜していることが見つかることはほとんどない。たとえ見つかったとしても、間違っていることが多い」と口上していることからその訳が伺えます。

そんなガウディの元を訪れた弟子や建築家、学生に対して語りかけた貴重なことばのなか、本ブログでご案内するとしたら「独創性(originality)を追い求めるべきではない。追い求めると突飛なものに行き着いてしまうからだ。普段なされていることを見て、それをより良くしようと務めるだけで十分だ」を選びたいと思います。先週引退した日本人メジャーリーガーのことばと遠くないかもしれません。

「バルセロナの町の恥である」ル・コルビュジェ(Le Corbusier)によるコメント。が、のちに「偉大な芸術家」と評価をくつがえし、大変敬愛したようです。そうは言っても、偏屈男だったのでしょうなぁ。

引用文献 株式会社エクスナレッジ 2004.『GAUDi 建築・デザイン・アート・人物・謎が丸わかり ガウディが知りたい!』:21-29.

 

まっ、とにかくそこの奥さん、今週末見てみてよヤマヨシの仕事っぷりを。

30日/31日完成見学会開催のお知らせ

 

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