風義ブログBLOG

2018.10.21

土台は栗材。

昨日の午後、館脇町の家にて上棟式が滞りなく行われました。就学行事のためご家族皆さんの参加ではござませんでしたが棟梁や大工さんの建築工事現場のお清めを。

ところで、お写真の基礎の部分、茶色の色で汚れがあります。「なんだこれ〜、汚れているじゃない!!」なんてお声かけを頂戴することがあります。そこで今回この場をお借りしてご説明します。

このシミはヤマヨシの標準素材である栗の土台からにじみ出るシブです。栗材はタンニンを多く含み、耐腐朽性に富み、土台材、風呂板、流台、屋根板、杭木、橋、櫂、船材などの水湿の多いところに古くから用いれられてきました。これらタンニンの自然成分はまた、シックハウスの対策としてヤマヨシでは注目しています。私たちの生活に身近な存在であった栗材、今ではお目見えする機会は数少なく、他の木材に存在感を奪われ希薄になっているのが現状。その原因の一つは、安価な桧材に主役を奪われることで木材資源としての栗材のニーズが落ち込んでいるからではないでしょうか。

ウンチク垂れすぎちゃったかな。

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